『今日から始める!FF14新生エオルゼア!第85話』
二人の生活・第四話「ピンクの液体は……。」
リムサ・ロミンサの街に訪れ、買い物を楽しんだアヤとキナ。上機嫌なアヤだったが、キナの買った物の中に、謎めいた液体があるのを発見。そのビンと色に不安を感じたアヤは、キナを問いただす。

ちょっと!これ、なんなの??

あ、あやちゃん。ごめんね、あやちゃんの買い物に来てるのに自分の物まで買っちゃった。いやー、今日は天気が良くなってよかったよねぇ。せっかくだからさ、このあとビスマルクでご飯食べてこうよ!

人の話を聞け!!これ!なんなのよ!

あぁ、ポーション、あ、いや、エクスポーションだね〜。

何に使うのよ。

ラベルに書いてあるよー。

ラベル……。「体力回復の効能がある水薬」……?

まさか飲むんじゃないでしょうね。

??そうだよ?

あんた、飲むわけ?

ほとんど飲まないけど、ヤバイなーって時のためかなぁ。動けなくなりそうな時に使えば、とりあえずは命拾いするよ!いざって時はマキシポーションHQだけど、エクスポーションは一人でFATE行く時とか意外と気軽に使えていいよ!特に序盤はね!

こんな薬はすぐにやめなさい!!!!

え……。なんで怒ってるの?

こんなドギツイ蛍光ピンクの薬、まともな成分なわけないでしょ!!!???

何?!一体何が入ってるのよ!絶対超絶身体に悪いわよ!

怪我して倒れそうな時とか、ちゃんと効くんだよ!色は……ヴァンパイアプラントが入っているから……

あんたね、冷静に考えなさいよ。倒れそうなほど怪我してるのが、薬飲んで治るわけないでしょ!!!治ったような気分、元気になったような気分になってるだけなの!!!

でも本当に元気になるんだってば!

いい?こんなクスリに頼るのはやめるの。クスリでは何も解決しないわ。

え、だって……。

いいから、だまって聞きなさい。

つらいときはそりゃあるわよ。だけど、あんたには私がいるでしょ?

何でも話してくれればいいのよ。確かに私はそんなに優しいタイプじゃないかもしれない。だけど、一番に話して欲しいの。私にはあんたしかいないんだから。

あやちゃん……。超絶勘違いしているような気もするけど、そんなことより……涙が……。

ありがとう、あやちゃん。

うん。うん。わかってくれるわね?

……うん。私、クスリ、やめる。

だからあやちゃん、私に、もしものことがあったら……コレ……。

……この羽は……?

フェニックスの尾だよ。

お守り……かな?

ううん。人を蘇生させるの。

……。

ちょ!なんで捨てるのぉぉぉ!!!

え、ちょっと待ってよ、置いてかないでー!

ビスマルクはいい、行かなくていいから一緒に帰ろうよーー!
第1話「英雄の旅立ち」
第2話「猫」
第3話「ねずみ係」
第4話「カブ」