『今日から始める!FF14新生エオルゼア!第13話』
みなさん、こんにちは♪
FF14を始めるまでの話がやっとひと段落しましたね。
要所要所でサポートしていくので、あとはみなさんのペースで、思う存分エオルゼアを満喫してください。プレイ時間としては、一日に1時間2時間くらいやれたり、全くやれない日があったり、くらいのゆったりペースを想定してお送りします♪
さて、今日は趣向を変えてお送りします。難しい話はまた今度!
ネタ系がお嫌いな方は本日のお話しはスキップ!
軽微なネタバレを含みます。
最終更新日:2019/03/01
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「英雄の旅立ち」
あぁ……。ダメだ、このチョコボの匂いとフワフワした浮いてる揺れ……。もう何時間乗っているだろう、吐きそうだよ。
勢いで飛び出してきちゃったけど、まさかこんなに遠くまで来ちゃうなんて……。
…………。
?「……いて……感…て……」
……??
?「聞いて……感じて……考えて……」
え?……この、声……。霊災で行方不明になってしまったお母さんの声に似ている……?まさか……。
……さん。……なぁ、お前さん。うなされていたようだが、大丈夫か?俺の話し、聞こえてたか??
え……お母さ……ん???
ん?何の話だい?さてはお前さん、寝ていたな?しょうがねえなぁ。何回でも話してやるから安心しな。それでな、聞いていたほどの痛みはなかったんだが、感じてた腰の違和感は結局消えなかったのさ。考えてみれば俺も若い頃から腰は酷使して…………
…………はぁ…紛らわしい上に、そんなくだらない話ししないでよ……。
ん?何だい?
あ、その……羨ましいほどに、くだらなi…あ、イイくだ…ラ、クダ……だ、なぁと思って……。
おいおい……ひどい汗だ。エーテルにでも酔ったかい。都市周辺にはエーテライトが多いからな。その影響で、ごくたまに居るんだよ。お前さんのようにエーテル酔いするやつが。
……だがな、こいつらはラクダじゃなくて、チョコボだ。大事な事だからもう一度言うぞ、チョコボだ。
銅刃団の衛兵隊長
「そこのチョコボ・キャリッジ!止まれッ!」
「検問だッ!積荷をみせてもらうぞ!」
おいおい、こっちゃ真っ当な商売しかしてないぜ?
銅刃団の衛兵
「うるさい!おとなしくしろ!」
「……隊長!積荷から、ご禁制の「スパンコールサブリガ」を発見しました!」
「おっと……。そいつはイカン、イカンぞぉ……?ご禁制のサブで商売とはなぁ。」
「さて、罰金をいただくか、牢にお連れするか。あるいは俺のサブリガと交換するか。どうしますかねぇ、商人殿?」
まいったな……。見つかっちまった……。
「アマルジャ族だ!アマルジャ族が……!」
「ちッ!アマルジャ族かッ!今回だけは見逃してやる。」
「行ってよしッ!」
「あとこの一着は没収ッ!」
ふぅ……。サブリガは頭装備じゃないんだが……まぁ、いいさ。まったくツイてないぜ。一枚持って行かれちまった。今のはウルダハの警備隊、銅刃団の奴らだ。ああやって、サブリガのこととなると血相を変えて引き渡しを要求してくるんだよ。今日は蛮族のおかげで、一枚ですんだがな……。
それにしても、この騒ぎに動じないとは!お前さん、キモが据わってるな。ウルダハまで、まだ時間がありそうだ……。せっかくの縁だ。少し、話でもしないかい?
……キモ……?あぁ、うぅ……、さっきの騒動でチョコボ達が止まったおかげで少し持ち直したのに思い出させないでよ……。
もう話しかけないで……。
あぁ、遠くを見て、酔いを、酔いを何とかしないと大変なことに……。
もう、サブなんとか?なんてどうでもいいから、このチョコボ臭いのを何とかして欲しいよ……。
へへ、俺はブレモンド。この辺りを周っている旅商さ。よろしくな。
へへ……って。何なの……。
それはそうと、お前さん。見慣れない民族衣装を着ているな……。見たところ、流れ者の「新人冒険者」ってところかい?
うんうん、そう、そうだよ、それでいいから静かに……して……。
やっぱりそうかい!冒険者になって名を馳せたいってのは、誰もが一度は憧れるものな!
いや、何も言ってないけど……。
この辺りも、ずいぶん復興が進んだとはいえ、まだまだ戦禍は残ったままだ。それに、近頃は魔物が凶暴になっていると聞く。何だって、冒険者なんて危ない生業に?
あぁもぅ……質問はやめて欲しいよ……。
喧嘩して家出して来ただけなんだけど、冒険者ってことになっちゃってるし、なんて答えたらいいのか……。
力を求めて?いやいや、ダメだよね、これは「何か武術をやってるのか?」とかってすっごい話し広がって華咲いちゃうパターンだよね。
名誉とか?うーん、冒険者って何でも屋でしょ?名誉も何もないよねぇ、多分。
あとは、富を求めてーとかかなぁ。いや、それじゃぁ商人の方がおすすめだとか言われてまた話が長くなったり……いや、待てよ、この人、自分の話をしだしたら止まらないタイプそうだから、うまくいけば1人で話をしてくれて、私が返事をする必要もなくなるかも知れない。そうだな、うん。それで行こう。私、とても会話が出来る状態じゃないんだよ……。
あ……
ほほぉ、なるほど、秘密ってわけかい……。
んん……!?そう来るか……。
困った、完全にあれこれ聞かれるパターンだコレ……。
あ、いや秘密っていうか……。
うん、確かに、行きずりの商人に語るような軽い決意じゃないのは、目を見ればわかるさ。だが、お前さんのその目。何か胸に秘めたものがありそうだ……。
……そうでもなかった……!
まぁ、いいさ。誰にでも、秘密にしたいことのひとつやふたつ、あるってもんさ。
そ、そうだよねぇ……。うんうん。なんかよくわからないけどうまいこと納得してくれた……。
功を焦って、無謀な戦いだけはするなよ。英雄になったとしても、死んじまったら、墓石しか手に入らんのだから……。
あぁ、それは全然問題なしだなぁ。だいたい冒険者じゃないし。……ふぅ。さぁ、遠くをみて酔いの限界までの時間を稼がないと。
何かこう、清清しいことを考えれば、何とか……。
……そうだ、家の周りの木々、早朝の爽やかな空気、絶え間なく流れ落ちる滝の音。鳥のさえずりに心があr……
そういや、お前さん。ウルダハは初めてかい?
……ぐぬぬ。この、おしゃべり!
行ったことある訳ないじゃん!グリダニアから出るのも超レアなんだから。
あ、いやいや、待った待った。すました顔をよそおってはいるものの、あの顔は、ウルダハのことを話したくて仕方がない男の顔だ。間違いない。
ここで「初めて行く」なんて答えてしまったらまさに「イイ鴨」!ブレ……ブレモンダ?なんかもう水を得た魚!ここは「前に訪れたことがある」とか何とか言って黙ればまた上手いこと……。
前に訪れたことがある……よ……?
ほぉ、さすがは、冒険者だ。それなら知っているんだろう?
ウルダハは、エオルゼア随一の物流量を誇る交易都市国家だ。ここは、王家に忠誠を誓う王党派と、商人による自治を望む共和派が………………。
ちょ、ウソ、知ってると思ってても話すの??!
ダメだ、気にするな!無心になれ!無心になれ!
あぁ……でもだめ、もう、限界だよ……。
………………が高騰する。俺たち商人にとっちゃ天国ってもんだ。……大きな声では言えないがな。
おっと、そろそろ到着のようだぞ。見ろ、あれが荒野のオアシス……。金と計謀の渦巻く黄金の街。砂の都、ウルダハだ!
……。
さて、と。お前さん、ここでお別れだ。旅商は街から街へってな。国際市場に荷を下ろしたら、また次の街だ。
これを受け取ってくれ。世話になった礼と、着替えだ。
おっとすまない、着替えのところだけ声が大きくなってしまったようだ。
そういや、お前さんの名前を聞いてなかったな。……まぁ、いいさ。旅の恥はかき捨て、ってな。
お前さんの心底落ち込む姿を見た事が、俺しか知らない、英雄の1級ウラ話になるように、立派な冒険者になっておくれよ!
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