この記事は、私の楽しんだ思い出を綴っている日記のようなものです。「SSの正しい加工方法」的な話では決してないので、これにとらわれないで楽しんでくださいね!
記事作成日:2020/08/22
最終更新日:2022/03/16
撮影のこと
撮影日と場所
2020年7月にグブラ幻想図書館で撮影したSSです。
階段を上がっているところを後ろから見上げるように撮影しています。魔道士ライクな衣装が、幻想図書館というシチュエーションにもぴったりかも??図書館っぽい描写はありませんけど……。
グルポ設定
フィルターとエフェクト
このSSではカラーフィルターでモノクロにしています。スクリーンエフェクト機能も併用したことで、白っぽい部分にも独特の質感が出ています。
写真をプリントするというと「高画質」「高光沢」な写真用紙に目が行きがちですが、画質や光沢感よりも紙表面の質感や全体的な風合いを活かしたような和紙だったりコットンだったりというプリント用紙もたくさんあります。
外周の余白だって、インクを節約するために作るものではなく、全て自分のイメージする作品に仕上げるためのプロセスとして選択することが出来るわけですね!
ただ撮るだけじゃなくて、どんな最終調整をするのか、どんな紙を使うのか、余白はどうとるのか、飾る額はどんな素材や色を使うのか…………と楽しめるポイントがたっくさんあるということですね♪この部分がまたすごく楽しいので、写真は撮るけどプリントまではしないなぁという方がいらっしゃったらぜひ試してみて欲しいです!イイカメラやイイプリンターがあるかどうかなんて、表現の幅は広げてくれるものの、完成した作品そのものに対しては些細なことかもしれませんよね。
ということで、グルポのスクリーンエフェクト機能は、写真で言えばこうした風情のあるプリント紙を使ったような感じに出来るのも一つの魅力だと思います!
明るさ
モノクロの撮影では特に「明るさ」の調整か光の使い方が大切です。
コントラストのつき方はグルポ機能ではほとんど調整の余地がありませんから、撮影段階では階調が失われてしまう「完全な黒」と「完全な白」が出来てしまわない範囲で調整しておくようにしています。
そうは言っても私は可能な限りグルポでの撮影時につくっておきたい派なので、調整ありきの撮影ではなく、あくまでも撮影時点でイメージに近づけて撮影していますが、どちらで撮影するかは好みでOKだと思います。
周辺光量の調整機能も使って、SS周辺部を暗くしてあります。
カラーで撮影しておいて後で「彩度」を落としてモノクロ化したり、モノクロ用カラーフィルターのようなものもあるのでグルポよりも思い通りのものをつくることも可能ですが、まずは撮ることを大切にした方が楽しめるように私は感じています。なので、グルポ内のフィルターでやってみた方がFF14を楽しむ上ではおすすめです♪
イメージ
手前の暗がりから明るい奥の方に向かうことと、階段を登っていくというシチュエーションから何かしら「未来」を暗示させるような印象を持って撮影したSSです。
調整のこと
調整の方向
撮影段階では手前が暗くなりすぎていたので(かと言って明るく撮ると中央上がただの白に)そこを調整して暗いなりに雰囲気を出したいのと、手前と奥の対比もしっかりしたい。そんな感じです。
なるべく中間的な明るさの階調も大切にしたいという想いも持ちつつ調整を進めたいと思います。
調整作業と段階別SS
0.撮影時無加工
特に不満はないのですが、好みとしてはちょっとコントラストが強すぎな感じがしました。全体的に暗めの部分の割合が多いので、ドラマチックな印象はあるんですが、画の印象が強くて味わい深さが足りないというか……。
印象的なSSに仕上げたいというイメージならこのままでもいいかも!
先ほどのイメージからすると、未来の、つまり階段を上がった先にある明るさを感じにくいとも感じます。もう少し「希望」的な雰囲気も足したいです。
1.シャープネスの調整とコントラスト下げと白さアップ
コントラストを下げた後に、明るい部分を全体的に少し引き上げました。コントラストを下げたことで、全体的に柔らかい雰囲気になります。「軟調(とかって言いますが)」方向への調整です。
一番手前左右の構造物の形もはっきり見えてきていますね!
シャープネスも少し上げています。
2.全体を明るく
全体的にもう少し明るくしました。最初に比べてかなり、明るさを暗示させる部分の雰囲気はよくなってきたような感じが私はするのですが、いかがでしょう??
例えばiPhoneでの調整で言えば「露光量」を使うか「明るさ」を使うか悩むところかもしれません。「明るさ」の方が極端な変化はせずに全体的にバランスが取れた明るさの変化をしてくれます。「露光量」は写真撮影での露光量を上げたように、結構ストレートに明るくなります。「明るさ」の方が無難に使えますが、私は「露光量」の方がナチュラルな使用感があるように感じます。もちろん使用はお好みで!
3.周辺を暗く
暗から明へのイメージの「暗」の部分が、全体に軽くなりすぎた感があるので周辺部だけを暗くしました。本来手前は一様な明るさですが、周辺光量だけ下げると一番外側にもうちょっと深い闇を作れます。「暗」の部分の段階をもう一層増やしたような感じ。
iPhoneでいうところの「ビネット」の項目です。
4.全体を明るく
前段階でほとんど決まったので、あとは最終的な明るさ調整をしました。
一番明るい部分が純粋な白に近づくくらいに明るさを少しアップ。強い光で一部視界が遮られているイメージです。
5.黒を引き締め
最後に、一番の黒=外周部を完全な黒に近いくらいまで下げました。
iPhoneでの調整で言うと「シャドウ」を下げるか、「ブラックポイント」を上げれば同じような変化をします。
暗い世界と明るい世界をイメージしていたので、結構黒は黒、白は白に近づけてしまいましたが、色々考えながら調整をするのが何より楽しかったので大満足な一枚になりました!
最初と比べると、真っ黒を表現しつつも手前の構造物のデザインも楽しめるし、階段の向こうも明るくて何だか前向きな気分になれる…………かどうかはわかりませんが私はそんな感じがします!
調整による変化
未処理から完成版までの変化です。表示時間が長いSSが最後の完成版です(それぞれに文字入れしておけばよかったですね……)。
大きな変化のような、小さな変化のような。それすら意見が分かれるところかもしれません。
なんかあれこれ書いてますが、実際の作業はノリとフィーリングで数分でやったような作業です。感覚的なものを文字おこしすると、こんな風になってしまいますが……。
よくわからないけど、自分で調整してみるのもなんか楽しそうかも??って思ってもらえたら嬉しいな〜って思ってます♪
調整の順番に悩むかもですが、勢いでやればいいと思います!
スマートに編集をしたいのなら、中間的暗部と明部の「バランスを」仕上げたら、その次の段階で全体を調整すると近道です。そして最後に一番明るいまたは暗い部分の調子を整えて完成です!
例えば全体の調整を最後にすると、一番の明暗部も一緒に動いてしまうので、行ったり来たりすることに。でも……行ったり来たりすればいいような気もします。構ってあげるほど愛着湧きますし♪
あとがき
このSSを気に入ってくれた方がいたとしても、人によってはもっと手前の段階が好みかもしれないし、きっと無加工状態が一番イイという人もいると思います。
SSそのものもそうですが、調整についても、「こんなに素敵に仕上がりました!」というようなものじゃなくて、「私はこんな風に仕上げました!」というだけなので、そんなふうにいろんな好みがあってこそ、こういうものって楽しいのだと思います!
Twitterとか見てるとみんな上手で、それに比べて自分は……という声も時々聞こえますが、そう思うのすら単なる自分の好みなだけだと思います。このSSも素敵だなって思ってくれる人もいるかもしれませんし、こんなありがちでつまらないものいちいち出してくるなよって思う人もいると思います。
自分ではどんなに気に入っていてもゴミ扱いされることもあれば、その逆もあるんだから、上手いとか下手とか結構どうでもいいような気がします!楽しんだ人勝ちです!
どんなにイマイチだなぁと自分では思っても、こうやって一手間かけてみるだけでも愛着が湧いてくるものですよ。一度自分なりに気に入ったものが出来ると、きっと撮るのがどんどん楽しくなると思います♪
楽しむために毎月お金を払ってゲームをやってるんですから、下手だ(と自分で思ってる)からやらないなんてもったいないと思います!
Let's enjoy Eorzea!!
【FF14】スクリーンショット撮影のススメ1「記念&風景SS編」
【FF14】スクリーンショット撮影のススメ2「物語性のあるSS編」
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【FF14】スクリーンショット撮影のススメ4「スナップ風SS編」
【FF14】スクリーンショット撮影のススメ5「SS利用前に気をつけたいこと」
【FF14】スクリーンショット撮影のススメ番外編「自分色とSSのレタッチ」
【更新履歴】
- 2020/08/21-Ver.1
- 2022/03/16-Ver.2「デザインの更新と一部加筆修正、高画質版とグルポまま版のリンクを追加、Twitter関連の記載を消去しました。」